真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

かんのんいんブログ


お彼岸の墓参りを済ませると、
二歳半になった次男が、
『三年経った!』とことあるごとに口癖のように呟くようになりました。

外を散歩している時にも、
家の中で積み木を並べて遊んでいる時にも、
『三年経った!』と言いながら遊ぶ次男を見て、
『それ、何なの?一体何から三年経ったのよ?』と、
娘も笑いながらそのたびにツッコミを入れるので、
私も一緒に笑っていたのですが、確かに一体どこで覚えた言葉なのか、
その一言に大事なメッセージが込められているような気もして、
聞き流す気持ちにもなれずにいたのでした。

すると、ある晩に夢を見たのです。

夢の中で私が、母の実家である本家の居間で、
なぜか一人で留守番をしているところからストーリーは始まりました。
そこへ、実家の隣家の、例の従兄弟がやってきて、
祖父と祖母の仏壇に一万円を供えて手を合わせました。

『ここから出ていくことになったから、
最後に手を合わせに来たんだ』と従兄弟は言いました。

一万円も仏壇に供えるなんて、
この子には昔からこういう優しさがあるんだよね、
やっぱりこの子は悪人にはなりきれないところがあるから、
などと心の中で思いながら、
私はなぜか本家の台所の炊飯器から、茶碗にご飯を盛っていました。

次の瞬間、私は実家の、観音様のお祀りしてある部屋の中にいて、
そこへ、今度は隣家の伯父(従兄弟の父親)がやってきました。
伯父は、息子がついに家を出て行ってしまうと、
慌てて私にそれを相談に来たのです。

『でもね伯父さん、大人なんだから家を出て当たり前なんだよ、
引き止めたりしたら、いつまでもお互い自由になれないでしょ』
と私は、本家の炊飯器から盛ったご飯を片手に持ったまま、
伯父を諭しました。

そこで目が覚めて、私はあることに気がつきました。

『三年経った』とは、私自身が出家得度して丸三年が過ぎたのと同時に、
隣家の従兄弟が中学生の時に、イジメによってなくした例の友人を、
師匠のお寺で供養し始めてから、ちょうど三年が過ぎたのでした。

もしかしたら、その供養によって、
隣家の従兄弟が何らかの呪縛から解かれて、
動けるようになったというお知らせの夢だったのかもしれないと思いました。

今年40歳になる従兄弟にとって、
その事件が起きてから25年の月日が過ぎようとしているのです。

辻褄の合わない夢の内容と、
本家の炊飯器から盛った白いご飯の生々しさを思い出しながら私は、
師匠のお寺から届いた、施餓鬼会の供養の申込書を広げてみました。

七月の施餓鬼会、
八月の地蔵盆、そして九月のお彼岸と、
一年のうちで一番、あの世との交信の深まる季節が、
今年もまたやってきたのです。

本家の炊飯器でご飯を盛ったということは、
母方の先祖の施餓鬼は今年も必要なのだということと、理解しました。

また、隣家の従兄弟の問題も、
夢の中では解決に向かっていたものの、
今年ももう一度、亡くなられた生徒さんの名前を書いて、
供養を申し込むことにしました。

それから、私のところへ相談に見える方がたくさん増えましたので、
その、皆様に向けて、
有縁無縁三界萬霊に向けて、ご供養を申し込みました。

一文字一文字に、想いを込めて書きながら、
今年の夏に、妹がパートナーといよいよ新しい生き方を決心して、
お店を開店することになったことに、思いを馳せました。

妹の流産からはこの夏で二年が過ぎるのですが、
それと、従兄弟のことと、未浄化の先祖霊のことと、
すべてがひとつにつながっているように感じたのです。

二年前に妹の自宅にお地蔵様がやってきて、
その後妹は妊娠して流産してしまったのですが、
『妹さんに決心させる為にやってきた赤ちゃんだった』と、
あの時、師匠は何度も私に言ったのです。

全部がバラバラの、それぞれの出来事のように思えていたけれど、
本当は、全部が繋がっている、一つの出来事からの分岐に過ぎないのではないかと、
そんな風に思いながら供養の申込みを書きました。

先祖供養という、漠然とした、
よくわからない『行』をこれまで続けてきましたが、
それは多分、『結果』を変えるための『原因』に手を付ける、
根本的な治療のようなことだったのではないかと、
自分や周りの変化を見て、感じるようになったのです。

原因があって結果に繋がる、
原因があってまた結果に繋がるという、
因果の法則の中を、前後の鎖をひとつずつ結びながら、
自分は生かされてきたのだと感じて、

自分だけが幸せになるということは、
その法則のことを考えると決して有り得ないことで、
このように、幸せになるときには、
とても広い範囲に飛び火して、
縁のある人全員で、一緒に幸せになるようにできているのだと、
確信したのです。


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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

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