真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

かんのんいんブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

  1. スポンサー広告
  2. [ edit ]

決心


父が実家を去り、
母がまた一人になると、
私は不吉な夢を見始めるようになりました。

夢の中で、
実家の隣家の伯父の家に潜入した私は、
暗く灯りのない、不気味な雰囲気満載の伯父の家に、
怖いと感じながらも引き寄せられ、
家の中に上がり込んでいきました。

扉を開けると、
伯父は古く汚れた床の上に直に横たわっていて、
暗闇の中から、
『この床下に六千万隠してあるんだ。
誰にも言うなよ。』
と、天井をじっと見つめたまま私に言いました。

夢の中で、
伯父は自分の妻にも子供たちにも、
誰にも内緒で自分だけのお金を貯め込んでいるのだと知った私は、
そんな秘密を知ってしまい、伯父に殺されるのだと思いました。

『伯父さん、誰にも言わないから見逃して』

と私は言い、
夢の中で、お金の上に横たわっている伯父をあとに、
震える思いで後退りして、退散したのです。

また別の日には、
夢の中でどうしても、
今度は本家の、母の一番上の兄の家に迷い込んでしまい、
昼間起きている時には一切思い出さない伯父達の家に、
夜になると通い詰めるようになりました。

また、自宅のマンションの管理人が、
うちを訪ねてくる夢も見ました。

管理人さんがうちにやってきて、

「お隣さんの様子がまた悪くなってきていて、
ご実家のお母様に向かって、
悪口を言い始めているんです。
気になさらなければそれで良いのですが、
お母様に向かって言っているのが気になって…
お母様のこと、気をつけてあげて頂きたいんです」

と言うのです。

お隣さんというのは、
以前、ベランダに立ってうちに罵詈雑言を吐き散らしてきた方の、
自宅の隣家の奥さんのことで、
うちの隣人が、車で20分離れた先の実家の母に向かって、
悪口を吐いているというのは物理的にあり得ない話なのですが、
そこは夢で、
私は管理人さんに「わかりました」と答え、
厄介なことにならなければいいのだけどと思ったのでした。

そんな夢ばかりを立て続けに見た私は、
ざわざわと、漠然とした不安な気持ちが、
夢から覚めて現実に返る度に、煽られていくのでした。

同じ頃、
自宅のマンションに住む、
自閉症を患っている住人が頻繁に騒ぎを起こし始め、
早朝や深夜に、自宅のチャイムを鳴らし、
大声で喚きながら廊下を走るという事態が起こりました。

深夜に突然、
玄関のインターホンのチャイムが鳴り、
怒鳴り声が廊下から響き、驚いて目を覚ますと、
隣で寝ていた娘も目を覚まし、
「最近荒れてるね」と呟きました。

「実は夢見も悪くてさ…
本当はそろそろ、バーバのことが気になってるんだ」

と私が言うと、

「なんでいっつもうちのことと連動してんの?
本当に気味悪い」

と娘が答えました。

全く不思議なのですが、
母が騒ぎを起こす直前に、
まるで、母に連絡をしなさいという警告のように、
私の生活圏で必ず何らかの騒ぎが巻き起こるのです。

翌日、私は母に電話をかけました。

お正月に顔を合わせてから、
二ヶ月が過ぎていて、
それまで私は母を放置し続けていたのです。

電話に出た母の声はとても暗く、
そして怒りに満ちていて、
「またあいつが家に上がり込んできて、
家の中のものを勝手に盗んで行ったのよ!」
と言いました。

あいつというのは隣家の伯父のことで、
伯父が庭から「お前んちの合鍵持ってるんだからな!」と叫び、
それから毎日実家に勝手に上がり込んできて、
ものを盗んでいっているのだというのです。

このタイミングで電話をかけて本当によかったと思いました。

「ずっと我慢してるんだけど、
我慢できなくなってきて、言い返してやろうかと思っていたの」

と母は言いました。

「でも、言い返さないで我慢してたのよ、毎日」

と母が言うのを聞き、
夢に出てきた管理人さんは、
私の守護霊の仮の姿だったのだと確信したのです。

その翌日、
気分転換になるようにと、
母にうちまで遊びに来てもらうことにしました。

これまでのように、
私が実家に出向いて、
あの家で母の愚痴を聞くよりも、
自宅に招いたほうが、気味の悪さが半減していることに気付きました。

実家で母の愚痴や怒りを聞いていると、
たくさんの目が周りを取り囲み、
そしてたくさんの耳が、私と母の話を聞いているような、
何とも気味の悪い空気でいっぱいになるのです。

母は「あの家を引っ越したい」と言いました。

「でも引っ越すのが怖いの」とも言いました。

実家は、母の両親が母に分け与えてくれた、
母にとっては『母親の子宮』なのだと思いました。

隣家の伯父と、
母親の子宮の奪い合いを続けている母にとって、
「引っ越す」というのは、
六十代後半に突入した母が、
自分の母親から自立をすることに繋がっているのです。

「最後は自分で決めることだよ、
決心するのは自分だから」

と母に答えた私は、

私の人生は私のものであり、
母に振り回されるのはやめようという気持ちを、
固く決心したのでした。


スポンサーサイト

  1. 未分類
  2. / trackback:0
  3. / comment:0
  4. [ edit ]


comment


 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback


プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

個人セッションのお申し込みはコチラまでメールにてお願いいたします。
facebookはコチラ

☆サイト『ココナラ』さんでもメール相談を受け付けています☆

最新トラックバック

カテゴリ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

かんのんいんカウンター

« 2017 11  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR



.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。