真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

かんのんいんブログ

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水子供養の法要が終わると、
師匠が私の腰に手を当てて、

痛みの激しい患部を優しく摩ってくれました。

子供の頃に、そのように優しくしてもらった経験のない私は、

何度そうされても、されるたびに緊張してしまい、
何も言えずに、ただ体を固く縮めてジッとして、
師匠の目を見ることさえできずに固まりました。

しばらく私の目を見つめながら患部を摩った後、

「腎臓・・・ですか?
ここに溜め込んでいるのは、『お母さんの怒り』なのではないですか?」

と師匠が口を開きました。


母の怒り、と聞いて、
ハッとしました。

私がこれまでに憎んできた相手も、
憎み方も、憎むことになった経緯もすべて、

母のものとそっくりだったことに思い当りました。

私は誰かを憎むたびに、
母が、父や自分の両親、兄弟、親戚を憎み、
その憎しみを言葉に変えて私を攻撃してきた母のことを想い返し、

こんなところまで母親に似なくても良かったのにと、
いつでも自己嫌悪の思いに駆られていたのです。


私は母が憎んだのと同じに、
自分の母親を憎み、父親を嫌悪し、
悪いのはすべて周りの人間なのだと人生を悲観し、

幸せから程遠い場所に、
いつでも自分の身を置いていたのです。


母を追い求め、母に愛されたいと切望するあまりに、
私は母親の代わりに、母の憎む相手を共に憎み、

母に寄り添うあまりに境界線の中にまで入り込んでしまい、
それはもう盲目的に、

母を悲しませた人全員に、
かたき討ちをするような想いを溜め込みながら生きてきたのだと、
気が付いたのです。

それはまるで、会ったこともない敵国の人を洗脳によって憎まされ、
無条件に攻撃を仕掛けていく兵士のようなものだと思いました。


「ここを押すとどんな思いが湧いてきますか?」

患部を指で押して師匠が静かに言いました。

私は痛い部分に意識を集中し、
自分の内側へと入っていきました。


「悲しいです。お父さんを憎まなければならないのが悲しいの」

と私は言いました。

「お母さんがお父さんを憎んでいるのが悲しい、
お父さんを一緒に憎まなければいけないから悲しい」

と言うと、ひと粒、涙が流れました。


「そのゲーム、まだ続けなければならないの?
そのやり方では誰も幸せにならなかったんじゃない?
それではなくて、瑠史さんは自分のことをやった方がいいのでは?」

心地の良い涙の流れた後、
スッと、私の『インナーチャイルド』がまた奥へと引っ込んだのを感じると、

師匠がそう言いました。


『ヘパソーファー』という硫化カルシウムのレメディーを思い出しました。

テーマが『憎しみは体を破壊してしまう』というレメディーで、
これまで何度も何度も、

私はヘパソーファーを処方されたのです。


確かに憎しみは、
自分の体を蝕み破壊するのだと思いました。

幼少期から、

「あの男はろくでもない男」

なのだと、母から憎しみをすり込まれ、
父は母のことを、

「あんな女だとは思わなかった」

言い続け、それを日常で聞きながら育ったのです。

憎しみは心を破壊し、
破壊された心は体を破壊し、

家族をバラバラにしてしまうのだと、

私は身を持って経験したのです。


「ならば憎しみがゆがめてしまった愛情を取り戻し、
病気を治し、
次はバラバラになった家族をひとつにまとめてみたい」

と私は次の目標を決めて、
師匠に優しく撫でて貰った腰を摩りながら、帰ってきたのです。


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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

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