真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

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静かな夜



施餓鬼会を終えて、体の具合を悪くした翌日、
辛く悲しい出来事が起こりました。

「まりが泊まりに来ているからおいでよ」

と母に呼ばれて実家へ出かけると、
顔色も悪く、ぐったりと力を落とした妹が、
呆けたようになって茶の間に座っていました。

「どうしたの?」

と声をかけても何も答えない妹を見て、
これはとにかく、先にお経を唱えた方がよさそうだ、
と思い、

観音様の前に座って、理趣経を唱え始めました。


いつもは私一人がお経を唱えるだけで、

他のみんなはそれぞれ好きな場所で、
私のお経を遠くで聞きながら勝手に過ごすのに、

その日は私の読経が始まると、
全員が観音様の部屋へと集まってきました。

理趣経を読み終わり、
般若心経、光明真言と進むうちに、

イメージの中で妹が泣き始めました。

妹の心の中は真っ暗で、
悲しみに沈んだ妹の心に、
光のさしていかないような、そんなイメージが視えました。


そして読経をすべて終えて振り返ると、
床に突っ伏した妹が本当に泣いていて、

母が「なんなの、どうしたのよ?」と動揺した様子で、
妹の背中をさすっていました。


妹は泣きながら、

「昨日病院に行ったらね、
赤ちゃんの心臓が動いてないって言われたの」

と言いました。


宮古島から帰ってきた直後、
妹は妊娠して、

「二月に生まれるの」

と楽しみに話してくれていたのです。


「今日はなんだか、実家に行きたくないの。
何かをきっかけに、すごく泣くような気がするんだよね。
すごく気が重い」

と、実家へ向かう車の中で娘に言っていた私は、

「これだったのか」

と衝撃を受け、

妹を抱きしめて泣きました。

母も娘もみんなが泣いて、
ただ、私たちは何も話さずに、何も答えずに、
泣いたのです。


泣きながら、
6月1日に見た夢のことを思い出しました。

手渡された『水子』の籠に、
キューピー人形がたくさん入っていて、

供養されていない三体の人形に、
黒いガーゼをかけるあの夢は、

水子供養をするように、
というメッセージのほかに、

この出来事の『お知らせ』でもあったのだと、
気が付いたのです。


どうしても、白いガーゼが見つからず、
鞄の中から黒いガーゼだけが出てきて、

「黒いガーゼなんて持っていたっけか?」

と思いつつそのガーゼをかけたのには、
こういう意味があったのだと、

一瞬にして私は、深い悲しみに包まれたのです。


「お経、すごく良かった」

と起き上がり涙を拭いた妹と、
もう一度みんなで声を合わせて読経をして、


静かな夜を過ごしたのです。




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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

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