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真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

かんのんいんブログ

進化



「自分が苛められていた時のことを、
理解して受け入れて納得して相手を赦すのに、
土星が太陽の周りを一周するだけの月日がかかったよ」

私は今回の気づきのことを、
息子に話しました。

今年二十歳になる私の息子は、

「俺も小学生の時から中学生になるまで、
ずっと苛められてきたけど。
俺を殴った奴らのことを今思い出すと、
この世に悪人は一人もいなかったと思うんだ」

と言いました。

「それはまた、随分と大きな答えだね。
どうしてそう思うの?」

私は息子の『気付き』に感動し、
尋ねました。

「うん。あいつらは誰一人、
悪人ではなかったんだよ。
ただ、やり場のないイライラを、
俺にぶつけただけだったんだ」

息子はそう答えました。

「そうか。それはすごいね。
でも、その殴る相手に、どうして君が選ばれたの?」

やはり知りたいのはそこなのだと思う私は、
息子につっこみました。

「それは、道で拾った石が、
綺麗ならポケットに入れて持って帰るし、
普通の石や、汚い石なら、その場で投げる、
ただそれだけのことなんだ。
人間なんて、そんなものだよ。
苛めた方は誰ももう、何も覚えていないんだ。
道でたまたま拾った、汚い石を投げたことなんかね」

息子は言いました。

「ああ、むしゃくしゃするな、
誰か殴ってやりたいな、
目の前にのび太が来た、殴ってやろう、
というジャイアンと同じだよ。
べつにのび太を恨んだり憎んだり、していないでしょ」

息子のその発言で、

「おまえが憎くてこんなことするわけじゃない!
憎いわけじゃないのよ!!」

と叫びながら、
私にあらんかぎりの怒りをぶつけてきた、
母のことを思い出しました。


つまりは、

『強きに弱く、弱きに強い』

という人間の弱さを、

私も息子も共に学んだのだと理解しました。


悪人はいないけれど、
人の心に『病み(闇)』があるだけなのだということを、

苛められた経験を通じて学んだのだと、
息子は言いました。


強いものに支配されて、

腹の中に抑圧した怒りや恨みを抱え込んだ私たちは、

また弱いものへとその怒りをぶつけ、

ただ、そういう『世界』を繋ぎ続けてしまっただけなのです。


『強きに弱く、弱きに強いではダメだとわかる』
というテーマの、

『ライコポディウム』というスギゴケのレメディーを摂ることにしました。

小さいけれども杉である、という偉そうな心と、
やはり苔のように小さいのだという自身のなさの混ざり合うこのレメディーは、

力の強い親からはガミガミと叱られ抵抗できず、
小さな弟や妹、弱い者に対しては独裁的な態度を示す、

そんな人の性質をもつのです。


「私が今からできることは、
この子をライコポディウムにしないように育てるだけ」

と思いながら、

ハイハイとつかまり立ちを始めて、
天使のような笑顔で私を信頼している、

生後9か月に入った次男を抱きしめました。


「イジメは人間の本能なのね」

と、亡くなられた副住職が、
いつか言ったことを思い出しました。

イジメが本能なら、
それに打ち勝つことが人間の『進化』なのではないかと思いました。

『強きに弱く、弱きに強い』

という心を変えて成長させることができたら、


私は自分を悩ませ続けてきた根本的な苦しみから、

脱出できるような気がしてならないのです。






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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

ホームページを開設しました。メール相談、布小物販売など、こちらからどうぞ。

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