真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

かんのんいんブログ

殺意

中学生の時の、古い出来事を夢に見ました。

私を苛めていた男子生徒が夢に出てきて、
私と向かい合って座っていました。

夢の中では15歳のまま、
制服を着ている彼に向かい、

「どうして私を苛めたの?」

と私は尋ねました。


彼は、

「あんたの心が腐っていたから、
灰をかけてやっただけだよ」

と言いました。

夢の中の私はその一言ですべてを納得し、

「ああ、私のために灰をかけてくれたんだね」

と彼に感謝しました。

「そうだよ。生まれ変わるためには必要だっただろ。
もしあの日のあんたが、今のあんただったら、
俺はあんたを苛めたりしなかった。
今のあんたは本当に、良くなったよ」

と彼は笑い、

綺麗な笑顔だな、と思った瞬間に、

目が覚めました。


目が覚めて、

「あれは私にとって、
必要不可欠な出来事だったんだ」

と思いました。


学校ではいつでもお調子者でひょうきんだった私が、
イジメにあったのは中学三年生の一年間だけで、

なぜ自分がその対象にされたのか、
当時は全く理由がわからず、

とにかく辛いだけの、
納得のいかない、忘れられない一年間だったのです。


10年前にホメオパシーの相談会に罹り始め、
相談会にかかって2年が経った時に初めて、

「中学三年生の時に母が不倫をして、
私は母の恋愛の相談相手になっていた」

と打ち明けると先生は、

「どうしてそれを早く言わなかったの、
それはイジメにも合うわよ!
考えてもみて、自分の母親の恋愛の相談相手になるって、
お父さんの居ない家という訳でもなかったのに」

と私に同調し、涙を流したのです。

しかしその日のわたしには、
それがなぜイジメの対象になることと関係があったのか、
それよりも先生がなぜ私の話で泣いているのか、

その意味が全くわからなかったのです。


「私はあの年、両親への殺意で腹の中がドロドロだったのだ」

夢から醒めた私はようやく、
30年近くも前になる、当時の自分の黒い想いに気が付きました。

「そして私は死にたかった。
学校ではおちゃらけてみんなを笑わせて、
何でもないふりを続けていたけれど、
心の中では泣いていて、
本当は死んでしまいたかったのだ」

と思いました。

彼は私を救うために現れた、
と言っても過言ではなく、

彼にイジメの対象にされたことで、

辛いのは両親との問題ではなく、
学校でイジメにあっているからだ、

と自分を騙すことができたし、

もしもあのイジメがなければ、
両親の問題だけが浮き彫りになって、
私は死んでいたのかもしれないと思ったのです。

それから、
イジメの対象に自分が選ばれたことが、

自分が醜く、臭いせいだと思い、
あの一年間、私は自分の身なりと匂いばかりを気にして、
神経質に体を洗ったり香りをつけることに躍起になっていたけれど、

私がその対象に選ばれたのは、

彼と私が同じ『腹黒さ』を抱えていたからに過ぎなかったのだ、
と思いました。

神経質で綺麗な顔立ちをしていた彼のイジメのやり方は陰険で、
クラスの中の誰よりも成績の良かった彼は、

担任の教師からは厚く信頼されていて、
クラス委員長を務めながら、

陰では陰湿なイジメを続けていたのです。


ある日の朝教室に入ると、
私の机の上がナイフでズタズタに刻んでありました。

そのそばで、彼が胸のポケットから出したナイフを、
鞘から出したりしまったりしていました。

彼は私の消しゴムをナイフでバラバラに刻み、
吹き飛ばして気味悪く笑いました。


それからとても偏差値の高い男子校に進学した彼は、

「本当は自分の母親を殺したかったのだ」

と、今になって気が付いたのです。


同じ殺意を抑圧していた彼と私は、

互いにそれを突きあうことで、
自己嫌悪の想いを相手に映し合い、

『自殺』からかろうじて、

身を守り合っていたのです。





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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

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