真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

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罪悪感



母が水子供養のことを真剣に思い始めたのがわかったので、

「この前お寺でやってもらったのは、
千円の経木供養でしょう。
水子供養は一体三万円で、師匠がマンツーマンで、
きちんとお経をあげてくれて、水子さんの状態を視てくれて、
それから戒名をつけてくれて、
その後はずっとお寺で守ってくれるんだよ。
つまりは水子のお葬式を上げてくれるんだから、
もし気になっているなら、私はお葬式をあげた方がいいと思うけど」

と母に言いました。

なんといっても私自身が、
水子供養をきっかけに、あっという間に人生が変わり始め、
ここまで良くなったのです。

「どうしてもお寺に行くのが嫌なのだったら、
写経でもいいんだよ。
一枚一枚心を込めて、亡くなった自分の赤ちゃんのために、
供養すれば誰にも会わずに自分一人でできるじゃない。」

私はそう言いながら、
写経で供養するという選択を取った場合のカードを、
一枚母に引くように言いました。

そうして、それでも『良くなる』という意味のカードを母が引いたので、

「ほら、こっちでもお母さんの人生は良くなるし、
茂子伯母さんの嫌な声から解放される。
お寺で水子供養か、または自分で写経で供養、
そのどちらでもいいんだよ。
引っ越して逃げ出しても、この根底の問題を解決しなければ、
事態は変わらないのかもしれないですね」

と母に言いました。


「三万も払いたくないし、
写経は面倒くさい」

そう答えた母に、

「中絶しないで産んで育てていたら、
三万では済まないほどお金を遣ったはずでしょう。
人が二人死んだのに、写経を面倒と思うなんて。
私は500枚書いたら、この子をまた授かったよ」

と叱りました。

母は、お寺に行くのは嫌だし、
写経も嫌だけど、

「でもあの子たちが天国に行っているのか、
本当は心配だし、悪いことしたと思っているのよ」

と言ってから、

「お父さんが変なこと言うから堕ろしたのよ、
あの男のせいなのよ」

と父のことを悪く言い始め、

「ほら!出てきた!あの女!
聴こえるだろ、あの女の声!
もう酔ってるのか、馬鹿だからもう呑んでるのかって、
関係ないでしょ、なんなの、
頭おかしいんじゃないの!!
うるさい、だまれ、キチガイなんじゃないの!!」

と、突然窓の外に向かって叫び始めました。

窓は開いて網戸一枚になっているのに、
母は大きな声で、隣家の伯母に向かって、
罵詈雑言を叫び始めたのです。


時間はちょうど夕方の四時で、

「魔物の時間に入ったのもあるのかな」

と思った私は、

気の狂い始めた母の手を引いて、
観音様の部屋へ移動し、

母を座布団に座らせて、

般若心経、観音経、
理趣経を一通り読み始めました。


母は一心に手を合わせ、
足の痺れも我慢して、
観音様の前で目を閉じ、小一時間うなだれていました。


「この人は本当に、
赤ちゃんを中絶したことを後悔しているのだな」

と思いました。

うなだれる母の隣でお経を唱えていると、

「ごめんなさい、ごめんなさい」

と赤ちゃんに謝っている母の姿が、
横に座っている母に重なるようにして、視えたのです。


母のその姿を思いながら、
私は籠いっぱいのキューピー人形の夢の内容を思い出しました。

黒いガーゼを切って顔にかけたのは、

『未浄化の水子を供養するように』

というお知らせだったのかもしれないと、思ったのです。


母が「ほら、あの女の声が聞こえるだろう」と言った時に、
私には何も聞こえませんでした。

ひとくくりに言えば、
母は統合失調症という病気なのですが、

その根底にある、
その病気の原因は、

二度の中絶の手術にあると、
私は確信しているのです。


母は生まれつきの性格が、
神経質で思い込みが強く、

確かに霊感体質かもしれないけれど、


この人生で中絶をして罪悪感に苛まれることさえなければ、

気の狂うことにまではならなかったのではないかと、

思えてならないのです。




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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

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