真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

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魔物の影


水子の夢を見た後に実家の母から、

「赤ちゃん抱かせて!
抱きたくて仕方がないのよ、
今日来れない?」

と連絡が入りました。


その夢のことを一旦忘れていた私は、
何の気なしに、実家へと出かけました。


「ああ、赤ちゃんを抱くと治るのよ、
なんてふっくらしていて気持ちがいいの、
なんていい匂いがするんだろう!」

と母は言い、
奪うように私の腕から次男をさらい、

気の済むまで、
抱きしめたり、
甘い、ミルクのような赤ん坊の匂いを、
嗅いだりしました。


次男がむずかり始め、
昼寝を始めると、

「今日も茂子が外に出てきて、
私のこと、馬鹿だから何もしないって言うの。
私どうすればいいかしら。
もううるさくてうんざり。あの女、キチガイなのかしら?
私引っ越すしかない?どうすればいいの?」

と繰り返し愚痴をこぼし始めたので、
その日持ってきていたタロットカードを広げ、

母の心をリーディングすることにしました。


「ある問題を解決しなければ、
引っ越しても引っ越さなくても、結果は同じです」

と私は母に言いました。

「ある問題ってなんなの?」

と母に聞かれた私は、

「それはお母さんが自己処罰を続ける原因となっていること。
どうしてそんなに自分で自分を罰し続けるのか、
根深い罪悪感の原因は何なのか。
茂子伯母さんなんて本当は全く関係ない、
自分でわかっていると思うけど、と出ていますが」

と母に答えました。

すると母は目を逸らし、
お茶を淹れに、突然台所へ立ってしまいました。


『心の問題を、意識に上げたくないのだな』

と察知した私は、
それでもそれぞれの問題は、
解決するもしないも、個々に責任があるのだからと思い、

母がここでリーディングをやめると言うならそれも仕方のないことと、
気長に待つことにしました。


お茶とお菓子の準備を終えた母は、
また席に戻り、

「水子供養なら、したじゃない」

と、イライラと怒ったように言いました。

「昭和の時代は仕方なかったのよ、
みんな軽く、誰だって中絶したの、
みんなしたのよ、そういう時代だったの」

誰に向かっての言い訳なのか、
怒ったように、母は続けました。


「では、水子供養をきちんとする、
という選択をとった場合、
人生がどう分岐していくのか、カードを一枚引いてみて」

と私が言うと、

母は黙ってカードを引きました。

『それはとても幸せな方向に進む』

という一枚をめくった母は、

「私お寺になんて行きたくない、
誰とも付き合いたくないのよ!!」

と怒り出しました。

「それはお母さんの自由。
カードはただ、この選択をするとどうなるのか、
ということがはっきりと出るだけで、
実際に行動に移すかどうかは自分の責任で決めてください」

と私は答えました。

母は、
水子供養というのは何時間ほどで終わるのか、
その席にはだれがいるのか、

そのあともお寺に通わなければならなくなるのか、
などとあれこれ矢継ぎ早に質問をしてきました。

そして、
「お寺で供養してもらおうかな」
と、母が迷い始めたのだなと感じた瞬間、

母の心に魔物の影が忍び寄ったのです。





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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

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