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真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

かんのんいんブログ

友達


結婚前に三年間お付き合いをしていた、
高校の時のクラスメイトの夢を見ました。

彼との嫌な思い出とトラウマとなった出来事だけを、
ぐちゃぐちゃに集結したようなその夢を見て、

うなされて目が覚めました。


目の覚める瞬間、
夢と現実の狭間に、脳内で自分自身の声がしました。


「あの男と父親は、そっくりだったじゃないの」


その声にぎょっとして、
まさか、と思いました。

あの人とお父さんが似ている?
全然似てないよ!

という想いと、

まさかまさか、今見た映像の登場人物を、
彼ではなく父に置き換えたら、

それを確認することができるのかしら、

という疑いの気持との両方がいっぺんに湧き上がり、

彼の持つイメージと父を重ね合わせようとしたところで、
はっきりと目が覚め、

夢のイメージは煩悩の倉庫へとまぎれていきました。


その日の晩は、イベントの招待の招待を受けていて、
私と妹、妹の子供と私の赤ん坊との4名で、

歌のライブに出かけました。


妹の作った洋服に、
その歌い手さんのデザインしたモチーフを私が刺繍して、

イベント主催のオーナーさんが販売しているのです。


産後初めて、ライブでのゆったりとした時間を過ごし、

「ああやって並んでいるとなかなか素敵だよね」

と妹と一緒に、展示された自分たちの作品を自画自賛しつつ、
歌い手さんの澄んだ歌声に涙して、

深夜の街を車を走らせ帰りました。


子供たちがすっかり眠っている静かな車内で、

「こういうイベントの帰り道は、いつも寂しいね」

と妹が口を開きました。


「インナーチャイルドのことを学校でどんどん浄化して、
前に進むにつれて、友達が減っていくんだ」

と妹は言いました。

「そう。私も出家してここまで来たら、
とにかく友達がいない。
私は他人が恐いし、誰も信用していない。
その事実がごまかしようもなく浮き彫りになって、
もう自分に嘘がつけないの。」

と私は答えました。

「私は誰かとごちゃごちゃ、
今迄のように群れることができなくなったの。
この人素敵だな、友達になりたいなと思える人に出会っても、
そういう人は群れあう友達を必要としていないから、
アドレスを交換しても、本当に用事のある時しか連絡来ないし」

と妹が言いました。

そういうのが本当に寂しいけど、
もう後戻りはできないねと私たちはシェアして、

「でも今ここにまりちゃんが居てくれる。
私はこれだけで、充分だよ」

と妹の目を見て、
伝えました。


家族との問題を棚に上げてほこりまみれにしたまま、
あてもなく『友達』を求めて徘徊していたあの頃よりも、

問題を直視して、
まずは家族との絆を取り戻すことに専念している今の方が、

ずっと大切な、
充実した時間を過ごしているように感じたのです。


それから私は、
その日の明け方に見た、昔の彼と父親の、

心の闇を映し出したあの夢の話を、
妹に聞いてもらったのです。




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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

ホームページを開設しました。メール相談、布小物販売など、こちらからどうぞ。

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