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真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

かんのんいんブログ

希望


「とにかくね、
今回はお父さんと一回も喧嘩しないで過ごせたけど、
やっぱりあの人気味が悪いのよ」

と母が言いました。

「寒かったから、自室でストーブ焚いてたんだけど、
私が覗いたら、ストーブを机の下に入れてて、
机の裏側が熱くなってたの。
しかも紙が一枚、ストーブ側へ机の上から垂れ下がってて、
もうちょっとで燃えるところで。
去年も同じことしてたから怒ったんだけど、
この人ボケはじめたのかなって思ったの。
でも、この人本当は死にたいのかなって、
そうも感じたのよ」

と母は続けました。


母の話を聞き、

私と母は直感で、
『同じもの』を感じているのだなと思いました。


「ねえ、お父さんが包丁を送りつけてきたのって、
殺してくれっていうメッセージだったのかな、
それとも殺してやるというメッセージだったのか、
どっちだと思う?」

私はみんなに質問しました。


「殺してくれ、じゃない?」

と妹が言い、

「これで殺しあおう、
傷つけあおう、っていうのだよ」

と娘が言うと、


「あの人ね、心の中がぐちゃぐちゃなのよ。
そのぐちゃぐちゃを、ここへ帰ってくる度に持ってくるから嫌なの。
いくら喧嘩しないで仲良くできても、
そこだけは変わらないのよ。
あの人、孤独なの。たぶん心の中は孤独なのよ」

と、母がまとめました。


母のその『ぐちゃぐちゃ』という言葉を聞いて、

妹の見た蛆虫の夢の内容を、

『お父さんが持ってくるもじゃもじゃした問題』

と師匠が表現したことを、思い出しました。


ぐちゃぐちゃの、もじゃもじゃは、
父の心の中に絡まった、

根の深い闇なのだと理解したのです。


「あの人、どうしてあげればいいと思う?」

と母が言いました。


その一言に、
母は父に対して、

夫婦の愛情を越えた、
慈悲の心も持ち合わせているのだと感じました。


本当に病んでいるのは、
本当に闇が深いのは、

母ではなく父なのかもしれない、

と思いました。


そして、観音様の入った年に、

「お母さんは観音様が入ったら、
まっすぐ観音様の方へ行くからね。
だから早く観音様の前にお母さんを座らせてあげたいの。
でもお父さんの方は、すぐではないよ。
お父さんが観音様が入ってよかったな、と思うのは、
もっとずーっと、後のことになりますね」

と、今は亡くなられた副住職の言ったことを思い出したのです。


一度しか会ったことのない両親のことを、
そのように霊視した恩師のあの時の言葉を、

7年経った今、
私はあの時よりももっと強く、頼りにするようになりました。


「お父さんが観音様を受け入れるのはもっとずっと後のこと」

というのは、

私たち家族のサポートで、
それはいつか必ず可能になる、

という、

希望なのです。




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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

ホームページを開設しました。メール相談、布小物販売など、こちらからどうぞ。

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