真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

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心の傷



辛かった子供の頃の話を聞いてもらうと、
突然足がつり始めました。

「足がつりました」と言って投げ出した私の足を、
師匠は優しく撫でてくれました。

「体育の授業の前の時間から、
とにかく暗い気持ちになったんです。」

と私がなおも話を続けると、

「前の時間ではなくて、
前の日くらいから始まっていたのではないですか?」

と師匠が言いました。


たったそれだけのことだったのに、

もしも母に、師匠と同じ優しさがあったなら、
私はもっと救われていたに違いないと思いました。


確かに私は、
たった一人の子供部屋で、

体育の授業のある前の晩は、

その憂鬱を誰にも打ち明けることなく、
時間割を見つめながら暗い気持ちで過ごしていたのです。

運動会の前の、ほとんど毎日を体操着で過ごす日々は、
私にとっては拷問でした。

誰にも見られたくない私の足の傷は、
私の心の傷だったのです。

それを人前でさらして、

その傷は何なのか、どうしたのかと、
群がってくるクラスメイトにいちいち説明しなければならず、

心無い友人からはひどい言葉で傷つけられ、

「かわいそう!」と言われれば、

「そうなの、かわいそうでしょう!」と、
何でもないことのようにふざけて笑い返し、

「気持ち悪いってあの子が言ってたよ」

と言われれば、

「教えてくれてありがとう!」と礼まで言って、

血をだらだらと流しているずたずたの心の傷を、
誰にも悟られないように、すべてを笑いに変えて、

その『戦場』を生き延びるしか、方法がなかったのです。


「もし、傷ついて帰っても、
母が辛かったねと抱きしめてくれれば、
また頑張って学校に行くことができたかもしれませんが、
それどころか、家に帰ったらもっと苛められたんです」

と私は師匠に言いました。

「大変でしたね・・・
なみこちゃんは、どこで休んでいたのですか?」

と聞かれ、

「夜、両親が寝静まってから一人きりの部屋で、
布団の中で丸くなって一人で泣きました」

と答えました。

「あら・・・大変でしたねえ」

と言いながら、
師匠は私の背中や足を摩りました。


しかし、そこで私の心は閉じてしまい、

師匠に摩られ続けながら、
私は何も話すことができなくなり、

泣くわけでもなく、ただ一点を見つめながら、
優しくされている自分を、他人のように感じたのです。


「でも、お父さん、
なみこちゃんがかわいいから、
それを選んだのではないですか?」

少し時を置いて、
突然師匠が言いました。

私は黙っていましたが、

師匠は、私の足の手術のことを言っているのだと思いました。

私が、

「こんな想いを繰り返さなくてはならなくなったのは、
全部父親のせいだ」

と、無意識層で恨んでいるのを、
拾ったのだと思いました。

でも、辛かった話を師匠にすっかり聞いてもらい、
優しくしてもらって復活しかけている私は、

父を恨むのをやめたいと、
強く思ったのです。




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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

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