真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

かんのんいんブログ

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最後のセッション


恩師に会いにでかける10日程前に、
こんな夢を見ました。

夢の中で医者と向き合い、
『末期癌にかかっています、
余命三ヶ月です』という宣告を受けた私が、

『やった、あと三ヶ月ですか、
あと三ヶ月で卒業できるのですね、
ヤッター!』
と、自分の死を喜び、

『でも…子供達にはなんて言おう、
夫には内緒のままにしておこうかな』と、
遺していく家族への心配が沸き上がったところで目が覚めたのです。


その夢を見た三日後に、
恩師が末期癌であることと、
最後にワークと個人セッションを開催するという知らせが入り、

それが彼女のことを知るための予知夢だったのか、
それとも私自身が自分の生と死と向き合うための、
潜在意識からのメッセージだったのか、

いずれにしても私は、
恩師の病を受け止めることで、
自分の生と死について思いを馳せることになったのです。


薬の副作用で頭を丸めた恩師は、
六年前よりももっと輝きを増していて、
徳の高い尼さんのように見えました。

『久しぶり!』と、笑顔で迎えられた私は、

「幸せそうじゃないの、
一体何を聞きに来たの?
もう私に聞かなきゃならないことなんて、
何にもなさそうじゃないの」

と言われながら、
彼女に手を引かれて、個人セッションの部屋へと、
案内されました。

「知らせを受けてどうしても会いたかったし、
なんにも聞くことがなくなってしまったから、
来たんです」

と答えた私は、

恩師の最後のセッションを受けた後に、
大変な思いをして出家して出産もしたこと、
自分の過去を洗いざらい、ブログに書き切ったことなどを話しました。

恩師の一番最初のセッションを受けたのはちょうど10年前、

『おまえはこれまでに誰にも本当のことは言わなかった、
誰からも理解されずに孤独に生きてきた、
死にたいと思いながら、誰にも心を見せずに生きてきた』
と、自分にも隠し続けてきた己の心を見せられて衝撃を受けた私は、
すっかりと彼女の虜になり、

自分もこんなことを他人に言える存在になりたいと、
あこがれの気持ちを抱いたのです。

六年前の最後のセッションの時には、
ちょうど、私自身がかんのんいんを開いた年で、
『おまえはこれから、いくつか大変な思いをすることになる、
でもどんなに強い者にでも、権力が相手でも絶対に負けるな。
それからおまえの書くものは人口の0.1%の人間しか読まない。
それはおまえが本当のことを書くからだ』

と告げられ、
その時にはなんのことを言っているのか、
さっぱりわからずにただ漠然と不安に襲われたのですが、

いつでも結局は、
彼女の予言の通りに人生が進んだのです。


彼女の体のことを考えると、
どう考えても、これが彼女との人生最後の対面なのだとしか思えませんでした。

これから言われることを、
私はひとつも聞き逃さずに、そして忘れずに、
彼女の言葉を忘れ形見にしたいと決めて、
カードをめくりました。

広げられた私のカードを見た彼女は、

「ここまでよく来たじゃない。
まずは、おめでとうございます」

と言って私に一礼すると、

「ここ(悟り)に辿り着たのね。
これは今後、どんなことがあっても、
もうずっと、あなたから消えることはない。」

と言いました。
そして、

「次は、これ(悟り)を他人にシェアするかどうか、
というところに来てる。
ほら、あなたはこれ(悟り)を自分だけのものにするか、
他人にも伝授していくか、それを迷っているの。
自分はもう悟ったから、今死んでももう大丈夫、
自分はこれでOKなんだよね?
でも、他人にシェアしていかないと、
くもりガラスのような、光がちょっとぼんやりしたまま、
やり切ることのないまま、人生終わっちゃうと思う」

と言いました。

そう言われて、死を宣告されて喜びを感じた、
あの夢の内容を思い出しました。

たしかに私は、
あんなにもがき苦しんでいた心の状態から抜けて、
あるひとつの、決定的な答えに辿り着いたのです。

それを悟りと呼んでも良いのなら、
私はもう、人生というスゴロクの、アガリに辿り着いたような、
そんな心境が続いていたのです。

「でも他人に教えるのは大変です」

と私は彼女に答えました。

「だって、最初からですよ、
最初から教えなければならないのは本当に大変ですよね?
まずは苦しみを自分で選択しているということから?
そんなこと言ったって通じませんよ。
これは手品と同じだと思うんです。
種明かしをしたら、みんながっかりするだけでしょ。
どんな種だかわからないから、夢が持てる。
今は不幸だけど、悟れば、覚醒すれば幸せになれると信じて、
悟りと自分を完全に分けているから、
そこに希望を持って生きていられるんだと思うんです」

と私が言うと、

「でも、こう考えてみてよ。
手品ではなくて料理に例えてみて。
あんたがみんなの目の前でサササっと料理して見せて、
みんなが見とれているうちに、ハイおしまいって全部しまっちゃっても、
みんな感心するだけで幸せにはなれないの。
みんなにも包丁持たせてやって、
みんなにも料理させてやらなきゃ。
みんなもあんたの真似して料理してみて、
あれ?なんか違う、味も形も違うのができたって、
自分で体験していかなければ、幸せにはなれないのよ」

と恩師は答えました。

「あなた個人の幸せという単位なら、
これで辿り着いて完成しているけど、 
人類全体の進化と考えたら?
ここにたどり着くまでに、色んな人の手を借りて来たのだから、
ここからはあなたがみんなに手を貸していかなきゃ。
これは順番なのよ。」

と彼女に言われ、
たしかにその通りだと思ったのです。

しかし、私の辿り着いた答えがみんなを幸せにするとしても、

おそらくそれは、
誰も聞きたくないやり方と答えなのだということが、

どうしても彼女の言うことに、
抵抗してしまうのでした。

カードをめくるとそれが素直に表れ、

「抵抗するねぇ」

と彼女に笑われて、
先に進むことも戻ることもできないまま、
しかし今の状態で満足することもできずに、

只々、煮詰まっていくのでした。



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別れ


年が明けてからはとても早く、
日々が過ぎていくように感じました。

じきに家を出ていく息子の為に、
家族で過ごす時間を丁寧に過ごしたいという思いで、
ほとんど外出せずに、料理ばかりして過ごしました。

一度実家にも足を運んでみましたが、
母は変わりなく、
頭の中は隣家に住む兄夫婦への不満と、
家を出ていった夫への憤りに占領されていて、

どんどん狭まり続ける母の世界は、
もうそれだけに限定されているように見えました。

母との距離を取るようになって、
あんなに四六時中うなされていた悪夢を、
一切見なくなった私でしたが、

一度だけ、実家の隣家の伯母の夢を見たのです。

夢の中で隣家の伯母に呼び出されて行ってみると、
伯母の家は灯りがなく真っ暗で、
暗闇から出てきた伯母が、
『寂しいよぉ、寂しくてしょうがないんだよぉ、』
と言って、さめざめと泣くのです。
泣いている伯母の後ろに、みすぼらしい食卓が見えて、
大小様々ににぎられた、具のないまずそうな握り飯が置いてありました。

それを見て憐れに思った私が、
『今なら母が外出中だから』と言って、
私は伯母を実家に呼び、灯りの下で寿司を振る舞おうとすると、

そこに母が帰ってきて、
『この女、勝手にうちに上がり込んで!』
と、伯母を攻撃し始めたので、
慌てて伯母を裏口から逃がすという、
とても疲れる夢を見たのです。

しかし、これがぼんやりとした、
思い癖による夢ではないと確信したのは、
同じ晩に、娘と妹と、
そして母自身が、
みんな揃って似たような夢を見たことを後から知ったからでした。

『庭をうろついているお隣の伯母さんに向かって、
バァバが罵詈雑言を喚き散らしていたの。
そしたら風呂場でへんな女の声がして、
また赤ん坊が自殺する!また自殺するから黙ってて!って喚いてたの。
気の狂った女だった。怖かった。』

と娘からも気味の悪い夢の内容を聞き、

『茂子(伯母の仮名)がうちに上がり込んできたから、
包丁で刺してやった夢を見た、
包丁で刺した自分が怖かった、
本当にあの女を見かけたら、刺してしまいそうな自分が怖い』

と母からも電話がかかってきたのです。

それは三月のお彼岸の前のことでしたので、
これは土地の因縁絡みの浄化を求める、
先祖からのお知らせでもあるのだと受け取りました。

また、実家の隣家の従兄弟の、
イジメにより自殺をしたという同級生の死が、
やはり三月だったのではないかと、
思えて仕方がないのでした。

観音様の前で読経や写経を済ませ、
また悪夢も見ない忙しい日々を送り、
息子の引っ越しの支度にも追われながら過ごしていると、

四月の始めの休日に、

『母さん、二十年間ありがとう』

と息子は言い、家を出ていきました。

そして、その寂しさを味わう間もないうちに、
OSHO禅タロットの、私の恩師が、
末期癌にかかり余命数ヶ月なのだという知らせを受け、

私は六年ぶりに、
恩師に会いにでかけることになったのです。


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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

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