真言宗のお寺で出家得度して尼となり、修行を続けながらの自分自身の心の成長を綴っています。

かんのんいんブログ

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確証



新年最初の仏教講座へ出かけました。

あの意味深な初夢が、本当に魂の世界からのメッセージだったのか、
それとも私の自我が都合よく見ただけの意味のない夢だったのか、

一刻も早く住職に確認を取りたいのと、

夫に出家を反対されて不安な思いを聞いてもらいのとで、

私は早々と家を出て、お寺へと向かいました。


あれだけ夫に否定されてしまうと、
さすがの私もくじけてしまい、

出家など自分にはまだ早いのではないかと、しらけた気持ちに陥ってしまうのです。


私が通っているお寺で、住職のお弟子さんとして働いている方の話では、

自分が出家を決めた時、体の片側半分にだけびっちりと湿疹が出たのだといいました。

副住職に「あなたの先祖でそういう人がいて、供養を求められている」と言われたのだそうで、

出家の時にはそのようにして色々起こるのだと、話していたのです。


副住職も、お坊さんになると決めたときには、
ある日の明け方に、耳元で綺麗な鈴の音が聞こえたのだと言いました。

実家に観音様が入ることになった年の、夏の日のある夜明けに、
私もその鈴の音を聴きました。

その鈴の音を聞いたときにはまだ、元気いっぱいにファミレスの厨房で働いていた私は、
その秋に突然足が悪くなり、杖を突くことになって、観音様がやって来ることになるとは、
露ほども知らずにいたのです。


そのようにして、見えない世界が存在することをわかっていても、

夫に「おまえはお寺の商売に騙されているだけだ」と言われてしまうと、

それが見えない世界なだけに、なんの確証もないのだと、弱気になってしまいます。

実家に観音様が入った年にも、夫に同じことを言われ、
あの時は夫だけでなく、父にも母にも反対をされ、

北海道に住む、父の姉である伯母からも電話がかかってきて、

「なみちゃん、悪徳商法のお寺に騙されているんだって?」

と、小一時間説教をされました。


誰も私を信用せず、
私の見た夢の話や、耳元で聞こえた不思議な鈴の音の話をしても、

誰もがそれを鼻で笑い、

「なみちゃんが大変な人生を送ってきたことはわかってる、
でもそこに付け込んでくるような霊能者や宗教にハマるのは、心が弱いからだよ」

と言われました。

そして今また、同じことが起きているのです。

あの時私の味方をしてくれたのは、
みんなの言う『悪徳商法』のお寺と、『インチキ』な霊能者、
それから妹と娘だけでした。

しかし今回はそれに加えて、母と本家の伯父と伯母、
そして相変わらず一貫して、娘が強い味方でいてくれているのです。

父は、相変わらずお寺を嫌ってはいるのですが、
観音様のお金を出資してくれた上、今回私の出家のお金を出資してくれました。

それから、お寺で一緒に仏教の勉強を続けているサンガのみんなと、
そしてかんのんいんへやって来てくれている人たちも、味方でいてくれるのです。


それをわかっていても、反対の声には敏感で、
自分を100%信じ切れないでいる自分に気付かされます。

一昨年の秋、

「99%でもダメ、100%信じなければダメ」

というメッセージを貰っていたのに、
私はまだそれを、実行できずにいるのです。


だから夫の『反対の声』は、

やはり自分自身の声なのです。





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襟巻


初夢は、三本立てでした。


実家の前の、本家の畑で、心霊写真の束を渡されました。

百枚以上もありそうなその束を、
「見たい見たい」と好奇心いっぱいに受け取り、
一番上の写真から順番にめくっていきましたが、

怖すぎるのです。

「怖すぎる、怖すぎて見れないからやっぱり返す」

と言って、その束をそのまま返しました。

「前は好きだったけど、こんな怖いの見れなくなった」

と思ったのです。


場面が変わり、
二十代か三十代の頃の若い母が登場しました。

分厚い財布を持っていて、
その財布から何百万円も出して「なみちゃんにあげるわ、
「世話になったから」と言うのです。

「いやそんな、悪いからいいよ」と断ったところで、
また場面が変わりました。


お風呂から上がると、服がないのです。

私は丸裸の、なぜか丸坊主でした。

頼りない、
一本の葦のような姿で「服がないから出られない」と困っていると、

「服なら最上階に用意してあるよ」

と、私の世話係なのだという小坊主さんが言うのです。

見るとそこはビルの中階で、
透けすけのガラス張りの部屋でした。

素っ裸の私は、
中階なのになぜか通行人のたくさん通るその部屋で、
体を手で覆って隠しながら、只々、困るばかりなのでした。

「最上階まで裸で行くの?無理だよ、ああどうすりゃいいんだ」

と困る私に小坊主さんは、

「祈ればいいのに」

と、何を困っているのかと私を笑うのです。

「そうか、祈ればいいのか」

と思った私は言われるがままに、

「どうか私に着る物を」

と、跪いて祈りました。


気付くと今度は雲の上にいました。

私はもう丸裸ではなく、お坊さんの恰好をしていました。

丸坊主にお坊さんの恰好をした私は、
何故か、袈裟の上に見覚えのある襟巻を巻いていました。

目の前には、お寺の住職のお師匠さんだという人が、
やはりお坊さんの恰好で胡坐をかいていて、
その後ろにはそのお弟子さんが何人か畏まっていました。

その、住職のお師匠さんだと名乗る、
下駄のような顔をした黒く太い眉が特徴のお坊様が、

「本気になった?」

と力強く私に聞きました。

若干せっかちで、
気の強そうなその人の風情にたじろぎつつも、

「は、はい、一応本気です」

と答えました。

「一応でなく、本気かと聞いてるんだ、
何のために得度したいんだ?」

お師匠さんに怒られたように感じた私は、

「それはですね、
先祖の血を否定して生きたらどうなるかわかったので、
今度は先祖の血を肯定して、
能力をフル活用して生きたらどうなるかを見てみたいからです」

と、今度はすらすらと答えたのです。

「よし、本気か、そうと決まったらどんどん送るから。
一生送り続けるけど、覚悟は出来ているな?
送ったものは体を通って、
頭の上と指先からじゃんじゃん出るようにしたから。
栓を開けるからそれはもうじゃんじゃん出て、
一生止まらないが覚悟はいいね?」

「え、そんなに送って来るんですか?急に?一生?」

ああ、使いこなせるだろうか・・・


と思ったところで目が覚めました。

「すごい初夢見ちゃったな」

と思った直後、


袈裟の上に巻いていた襟巻が、
亡くなった姑の形見に貰った襟巻だったことに気が付いたのです。

「お義母さん、まさか応援してくれているの?」

ハッと、私の心に光がさして、
正月を迎えたその朝に、私は涙を流したのです。





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大みそかの日の明け方に、こんな夢を見ました。


火山の噴火口に、私の『ガイド』と名乗る人と二人で立っているのです。

巨大なその噴火口のずっと底には、
ぼんぼんと燃え上がる大きな火の玉が、ぼんやりと見えました。

火の玉が勢いよく燃え上がる時、
その火の灰が勢いに合わせて吹き上がってきて、

私とガイドのいる噴火口の縁に引っかかりました。

見ると、自分とガイドの周りにはそのような灰がたくさん引っかかっていて、
全体が灰色に煙っていました。


「あの火の玉はおまえ自身だ。
そしてこの灰は、おまえの過去のカルマだ」

ガイドが言いました。


「おまえが勢いよくカルマの解消を実践しているから、
火の玉を覆っていたゴミが燃やされて、おまえ自身があのように現れた。
どんどんおまえが成長して、大きくなっているのが見えるだろう」

ガイドは、話し続けました。


「うん、見える。あれが私?
それならこの灰は、全部過去の悲しみ、怒り、恨みと憎しみなの?」

ぼんぼんと吹き上げられるその煙と灰に巻かれた私は、
手でそれを振り払いながらガイドに尋ねました。

「でも、これだけたくさん私のところへ飛んでくると、
今の悲しみなのかと間違えるよ、今の怒り、今の憎しみなのかと思っていた」

私はガイドに訴えました。


「そう、間違って判断しているからここへ連れてきた。
誤解するな、この灰は全部過去のゴミだ、見てみなさい」

ガイドは私に、壁の縁に張り付いているその灰をよく見るようにと言いました。


見ると、

それは子供の頃のもの、十年前のもの、ここ最近のもの、

それから前世のもの、生まれる前のもの、先祖のものと、

とても古いカルマまでが、数限りなく混在していたのです。


「わかった、でも、ここにいると灰が次々飛んできて、
過去の灰と今の自分とが見分けられないの、ここにいるせいなのかな?
灰の飛んでこない、別の場所に移動すればいいのかな?」

火山の噴火口で、灰にまみれているから今と過去とがわからなくなるのだと気が付いた私は、
ガイドにそう尋ねてみましたが、そこで目が覚めてしまったのです。


目が覚めて、不思議な夢だったけれど、
確かに『魂の世界』からのメッセージだったのだと確信を得た私は、

隣でまどろんでいた娘に早速その夢の話をしました。

「ねえ、私は噴火口でなく、どこへ移動すればよかったのかな?」

と娘に聞くと、

「そりゃ、火の玉の中心目指しなさいよ。
自分から遠く離れているから過去も今も混同するんでしょ。
もっと自分に近づくことが、悟りの境地ってことなんじゃないの?
『今ここ』を生きることが瞑想だって、お寺で言われたんでしょ?」

と娘が答えました。

「でも火の玉の中心はとても熱そうで怖そうで、怖気づいたの。
巨大な、生命の源って感じだった。
私自身は、自然の一部、宇宙の一部で、その能力とその大きさは、
自分でも計り知れないのだと見せつけられた。
『自分自身』というものは誰にとっても、予想以上に無限に大きいんだと思う」

私は夢の中の光景を思い出しながら、天井を見つめたまま娘に返しました。

「そう。だから『変わることを自我は嫌う』とお寺でも再三言っているのね。
自我は、自分の大きさを知ることが怖いのよ。
誰だって、今のままの小さい自分のままでいたくて、自我にしがみつくのね」

娘が言いました。


その夢を見てから、大みそかの晩には夫と大きな言い争いをしました。

喧嘩のきっかけは些細なことでしたが、

「出家するなら実家に帰って出家しろ、ここは俺の家だ、
これ以上『仏教』をこの家に入れるな。出家するなら出ていけ、
それでも出家するというなら、俺のいないところで勝手にやれ」

と夫に言われました。

これも過去の『灰』なのか、と思いましたが、
やはり今の現実なのだとしか思えませんでした。

私は自分の心の中へ入って行って、
『今ここの自分自身の答え』を見つけなければならないのだと思いました。


『本気かどうか』

という天からのお試しは、
年をまたいで、

尚も私に問いかけを投げつけてきたのです。





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プロフィール

瑠史

Author:瑠史
十一面観音をお祀りして、自宅でかんのんいんを開いています。

第三子を妊娠中に出家得度して尼となり、OSHO禅タロットを使った個人セッションを受け付けています。過去から未来までを見通し、人生を変えたい方のお手伝いを致します。

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